新たな表現
血が増えた。血とは表現のことで、わたしの体内に流れているものだ。よってわたしの体に流れているのはインクで、あるべきであり。
赤い、赤い炎は家にはなかった。静寂の青と、安寧の緑、落ち着きの茶色、そして今まさにわたしの体を流れる黒、しかなく。それでも充分だろうと人は言うが、しかしてわれらには必要であり。
使い心地?インク。少し透明感のある、しかし鮮やかで。インクの残り具合によって表現が変わって、移ろいで行くのが、ただ面白く思うことだ。
使いどころ?日記。そのうち買ってもらう。ヒモだから。
(以下、私生活注意)
ええ、注意はしましたとも。
近々、父になります。さして何も変わっていないように見えようものですが、内面ではプラズマ状になったわたしの破片がうごめいていて、正直不安です。こんなクソ田舎に生み落としていいのか?
思想的なあれそれがあるので、子との話は何も語りません。インターネット無しでは存在できない存在なのか、と、人類に問いかけるためでもあり、同時に子が、子でなくなった時に恥じることのないように、黙しようとしています。だって話したって記事数が増えるだけじゃん。。。
わたし自身でさえ予測できない未来が、待ち受けている。行かなければならない、行かなければならない、しかしそこには秘匿した杯が置かれている。今こそ向き合え、弐面究明