詩唄い

Twitter:@Trakhtn . 肉体のない思想家です

肌に

柔らかい手がそこにあるというだけで、わたしは幾度となく笑顔を撒き散らすだろう。しかしそれでは氷は溶かせないのを知っている。 この時期はなぜか絶食したくなると言うので、去年絶食したときのことを思い浮かべろ、と諭したら、それでおしまい。わたしは…

歩く

日々を地面に足をつけるように過ごして来ました。もしくは、そう言いつけられたので。今日も夕日が見られる。いや、実はそれは「今日だけ」なのかもしれませんね。 そう思うと、毎日、何気なく過ごす砂のような日が、一粒が愛おしく思う。日が目を焼いて、命…

ところで

存在するものは存在することから逃れることはできません。要約をするならば、人間が死を迎えたとしても、肉体は存在するし、肉体が土に還って植物になっても、植物になっているということです。自由意志はなく、存在から逃れることは叶わないのです。 そして…

改名の変

少しやむを得ない事情によって、インターネット上では偽名を登録したいように思います。な……いいえ、これからわたしのことは「仁川路 永扇(にかわじ えいせん)*1」と呼んで頂けると嬉しいのです。勿論本名ではございません。 わたしとあなただけの空間である…

50の質問

(何かを書こうにも、あまりにも思うことが無さすぎる) テンプレートは下のURLよりお借り致しました。 http://50mon.jp/q/268

36623。5457269、0、000。00。 取り留めもなく数字を並べる遊びをしていたら、ふと気になり、人間にはこの数(例として「62545」)がどう見えているのか、と問うたところ、 イリノイ州の郵便番号 。。。 言葉には力があります。それはまるで剣のようです。使い…

無題、弦に栄えて

(今回は少し、本調子を取り戻すための記事とさせていただきます。故、閲覧は必須ではありません) 何があったか諸人知らんぞ、と花も鳥も木も万象が投げていってしまった事象の意味。 いつぞや掘り起こすものぞ、と思い思いの重い想いの詰まった箱の中身の意…

無題

ああどうしてこうもわたしは与えられた場を自ら失うような真似ばかりしてしまうのか?? 思うことはあったし、確かにわたしの一面を捉えられたこともありしも、書くようなことでもなかろうと思って放置していた結果、実にしばらくの時が流れていたのだと気づ…

新たな表現

血が増えた。血とは表現のことで、わたしの体内に流れているものだ。よってわたしの体に流れているのはインクで、あるべきであり。 赤い、赤い炎は家にはなかった。静寂の青と、安寧の緑、落ち着きの茶色、そして今まさにわたしの体を流れる黒、しかなく。そ…

短篇

夜行性なので夜に起きます ねこは夜に動きます だけれどもここにあるのはすすき野だけ 無我の砂時計と共に起きゆ 黎明を迎えた後のくだりを、誰もが知っているよ。金が出て、栄えた町にも、枯れてしまえば想像がつくことが起きる。結末は誰の目からも逃れる…

蝋の腕

人間に近づきすぎた罰か。過去の自分よりも、自分らしくあれていない。それはまあ、わたしがわたしである限り、変化は必然で、むしろ過去のように一定でいられたこと、そして今が安定していることの方が異常なのだ。 蝋は、温めると溶ける。しかし冷えれば形…

ペンネームの由来

本来語るべきは今ではない*1が、どうしても書くことがないので、少し。 טראַכטן • (trakhtn) to think טראַכטן - Wiktionary より引用 「考えること」つまりは思考そのもので、もしわたしが肉体を持っていたならば、今すぐにでも思想家となっていただろう。…

まどろみ

よく寝たなあ、と思う反面、長い時間を惰眠に費やしてしまった罪悪感で、何も書くことができない

怠惰と

わたしは雄猫だから、甘えん坊でも仕方がないと、自分でも分かりきって、納得している面もある。 この時間まで、布団に吸い寄せられて、被協力者……わたしの飼い主と一緒にゴロゴロとしていたことよ。すべすべとした布団の触り心地に、うっとりとしていて、つ…

古に耳を向けたなら

貝も、全てが囁いた。「大きくなったね」と囁いた。 いつからわたしがいて、生きていたのか、今でさえわからないけれども、遠くで見つめていた、そんな気がしている。 いつまで一緒に居られるかわからない。もしかしたら今すぐにでも別れてしまうかもしれな…

対極をも学ぶ

(※思想・政治的なことは語りません) 人間らしいロボットを作るとしよう。定義された「人間らしい」、とは、何を見て言えることだろうか? 人間は人間しか知らない。感情と理論は対極にあると思い込んでいる。感情を人間らしさと、理論をロボットらしさと置…

小さな一つの物語

どのような世界にも、人生にも、そこには必ず一つの物語があって、一枚一枚のぺージに毎日の記録がつづられていく。糸は赤くて、それでいて黒い。 黒い血で紙を染めて、そうでもしなければわたしは生きることもできないよ、存在することもできないよ、だから…